私のHasselblad 500C/Mの製造番号について

2019/01/29

Hasselblad 500C/M

Hasselbladの製造番号については、検索すれば簡単に見つけることができますが、私の手元にある500C/Mとフィルムバックについて確認したので念の為記録として残しておきます。
ハッセルブラッドの製造番号は
「VHPICTURES」=「1234567890」
とアルファベットに数字が適合しています。
なので
「V=1」・「H=2」・「P=3」・「I=4」・「C=5」
「T=6」・「U=7」・「R=8」・「E=9」・「S=0」
となります。
ちなみに「VHPICTURES」とは、「Viktor Hasselblad Pictures」の略記で、創業者のお名前に由来しているというのは有名すぎて、私が書くのもどうかという話です。

さて、全体の様子からですが、購入時に「美品」という表記があったので、このくらいの状態がいわゆる美品、ということなのでしょうかね。思ったより使用感があります。でもそれは道具ですから気にしない気にしない。
 使用感と言っても後述する年代から考えると相応かなと。革は若干縮み?と思える部分や、その隙間からの微妙な錆などが少々見受けられます。このあたりは磨けば問題ない程度です。革自体の痛みや剥がれは見受けられませんでしたのでそのあたりはOKかなと。


 反対側の様子も同じです。エンブレムプレートもきれいです。
でもその下にあるプラスチックの接続部が、あまり見ない形?と思えましたが、多分使わないのでこれもOK。
 ファインダー部分。開くとシャキンとちゃんと立ち上がります。しかしながら角のあたりに擦れ傷があり、そこから錆が出てます。ルーペは立ち上がりはOKですが、たたむ時にはあまりクリック感がなく、コツがいりそうです。しかしながら使用には問題なしです。
ファインダー周辺からフィルムバッグ。ボタン部分は数字じゃなくVの字エンブレム(というかはわからない)。個人的にはこのデザインが好きなのでOK。
気になるのは、ファインダーを本体に取り付けた際に、前方部に若干の隙間が。でもスクリーンの見え方に影響もないし、撮影してみてピントが外れるようなこともないので、とりあえずOK。

 本体とフィルムバックの接続部分。多少の塗装のハゲはありますが、常に見える部分ではないし気にしない。でもハゲ方をみると、多少偏ってるのが気になるかも。しかしながら取り付けてガタがある訳ではないし、渋さもなくパチンと入るのでOKとします。
 さて、フィルムバックの製造番号です。
UEから始まっているので79年製ということになります。ちなみに中のロールと番号は同じだったので、ニコイチ的なものではないというのもわかったので何よりでした。結構あるみたいですよ、ガワとナカミが違うっていうのも。
本体側の製造番号です。
UIなので74年製ということになります。フィルムバックと本体は別のものと言うことになりますが、フィルムバックは買い増ししたり交換したりするだろうし、極端に年代が違うわけでもないので問題ないと納得してます。
Planar 80mm F2.8 CFと並べてみました。CFタイプのレンズかCタイプか議論は多いようですが、私は比較的現代的な写りと評されるCFタイプで納得です。ただ、あの銀色のデザインはかっこいいですけど。次にチャンスが有れば100mmが欲しいので、そのときは吟味して決めたいです。ただ高いですが。。。
このレンズは後玉に拭き傷がありましたが、撮影には影響ない程度でしたので問題なし。




結果、フィルムバッグは79年製、本体は74年製ということになります。
私自身は76年製ですから、だいたい同じ世代ということになり、愛着もひとしおです。
中古で購入したので、本来はオーバーホールや点検に出すべきなんでしょう。先日の撮影では写真の左側に感光が見られたりしましたから。でも、遮光板を抜いてフィルムの頭出しをする前にテープでも貼って様子を見ようかと思います。

あるショップに問い合わせてみたところ、フィルムバックと本体の接続時にカムのかみ合わせが少し悪いと厄介だが、症状的に遮光板を抜き差しする部分の部品が多少劣化している可能性があるとのことでした。丁寧でわかりやすい説明で勉強になりました。
それに修理値段は思ったほどではなかったですが、修理箇所やメンテナンスも含めて、不良箇所を全部やってもらえばオーバーホールとなり、それなりの費用にはなりますが…。
でもきちんと油脂類関連のチェックも大事だし、最優先で考えようと思います。せっかくの素晴らしいメカですから、リセットする意味でも早くやりたいです。