X100Fで撮る少し昔のくらし ~ふるさと民俗村を訪ねて~

2017/09/23

X100F

X100F
使われずに展示される竈

X100F
囲炉裏はこれから寒い時期の展示の際、火を入れられる事もあるそうだ
ふるさと民俗村~wikipedia~

展勝地山手の7万平方メートルの丘陵と谷に、北上川流域に存在した江戸時代から大正時代の古建築20棟以上を計画的に移築して藩政時代の村の環境も含めて復元し、公開している。

建物の配置により、民俗村導入ゾーン、南部伊達領境ゾーン、北上川流域古民家ゾーン、縄文時代と古代遺跡ゾーンの4ゾーンで構成され、別ゾーンに北上市立博物館と北上埋蔵文化財センターを併設する。

という場所。
結論から言うと「素晴らしい」の一言。
華やかさなどは無いし、何かアトラクションがあるわけでもない。なにかおしゃれなカフェがあるわけでもないし、名物の販売があるわけでもありません。
それでも「素晴らしい」と感じました。
それはなぜか。
まずは古民家や歴史的な資料として建築がそのまま展示されており、その一つ一つがとても手入れが行き届いていると感じました。しかしながら、見回してみても、居るのは私一人・・・。
来園者がひっきりなしなどというテーマパークとは遠くかけ離れています。
そしてその展示の内容ですが、当時の生活用具が沢山展示されています。なんというか、北上市の当時の生活がそのまま保管されていると言えばいいのでしょうか。
感想は「素晴らしい」というものですが、それは幸福感に満たされてテンションアゲアゲ・・・では全くないです。
寧ろ貧しさ・貧困・寒さによる苦しみが展示により生々しく伝わる部分があり、気分としては落ち込み方面かもしれません。それでいても、素晴らしいというのは、そんな時代であっても、人々のくらしはとてもイキイキしていたという事が伝わるからです。
厳しい土地で今のような便利さもない生活であっても、人々の生きる営みを感じる事が出来るからこそ「素晴らしい」という感想です。
加えて管理が行き届いているためか、大変気持ちがいい空間になっています。それだけでも散歩ルートには悪くないかも。
北上市に寄られた際、個人的には超オススメです。