Nikon Capture NX-Dで現像する、の巻 ~現像はごまかしでは無い~

2017/10/14

NX-D TAMRON 18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD

私のような初心者がよく感じる事の一つに、「加工する」=「ごまかす」という考えがあるようです。
加工するというと、なんとなく後ろめたい様な気がして、下手な写真をごまかしているように感じたりして、敬遠する場合があるようですね。当然そういった考えを貫いて、ひたすらJPEGでの撮影精度を高めていらっしゃる方も多いようです。
フォトショで全く別物に作り変えてしまう様なプロフェッショナルもいるという世の中で、様々な技術が一般的に溢れています。

そして、かくいう私も「加工する事に抵抗がある」一人でした。

写真を撮るようになったキッカケをくれた方に(この方を師匠と呼びます)この話をした時の事、私の一種の後ろめたさが消える助言をもらいました。

師匠「ジュペリくんはRAWで撮らないんだね」
私 「そうなんすよ。なんだか加工するとごまかしてるみたいで」
師匠「ん~判らんでもないけど、もったいないよ~」
私 「そうっすかね~。じゃあ師匠はやってるんですか?」
師匠「もちろんやってるよ~。ライトルーム使ってやってるよ」
私 「へー・・・いちいち大変ですね~」
師匠「ちょっと考えてみて。その昔デジタル技術が無くて全て手作業で現像していた時代でさえも、現像作業の段階で色の雰囲気なんかを意識して液を調合したり時間を変えたりして、自分が作った作品をよりよくしようとしていた話ってしってる?」
私 「・・・知りませんでした・・・でも不思議な話じゃないですね・・・」
師匠「そうなんだよ。それがデジタルになって、PCでするだけの事で、作品をより良くするためのまとめの作業なんだよ。」
私 「ん~なるほど。そう考えると、現像までが写真とすれば納得です・・・」
師匠「そうだよね。僕も抵抗合ったけど、僕の師匠からそう教えられた時には納得したよね。」
私 「確かに・・・女性の化粧、みたいなもんだんですかね。身支度の一環的な・・・」
師匠「(笑)かもね。化粧と考えると、自然で素材を活かすような上手な化粧は好ましいけど、むちゃくちゃなケバケバだと、なんか暑苦しいというか好感もてないよねw」
私 「ライトルーム?アドビのやつですよね。高くて重くて複雑って感じですけど、使えるもんですか??」
師匠「使えば分るよ。ジュペリくんもやってみたら?」


こんなやりとりをした晩に、NX-Dの存在に気が付き、さっそくインストールしてみた訳です。


表現するのは難しいですが、私なりの現像観としては・・・
・作品の仕上げである!(素材を活かす)
・素材を蔑ろにしない!(ナチュラルメイク風)
・肉眼と機械の差(印象)を小さくする!(カメラの演算を盲信しない)
・見る人がわかりやすくなるようにする!(バランスを調整)
です。

そう考えると、現像=加工=罪悪感ではなく、より良いものにする大事な作業と考える事が出来るようになりました。
なので、私がこれからやろうとしている「現像」は、インスタとかでよく目にする「加工」をしているのではないという事ですね。やったぜ。

私はアーティスト気取りたい訳じゃないし、作品を売りたい訳でもないので、見たものが美しいと感じる状態で記録され、記憶を末永くいいものに保つ手助けになればいいかな。
まあ、何年かしたら変わるかもしれませんけど、なんで写真を撮っているか考えると、誰かとの記憶を記録して共有したいのもあるわけですし。


でもやっぱりうまくできないので、ちょっとずつ練習です・・・。



色温度を調整して、夕陽が反射している様子が伝わるようにしてみました。これ、気に入ってます。

空とコスモスの対比を強調してみました。
苔の湿った感じを出してみましたが、ん~・・・です(笑)
これは水平を調整しました。
単純にアイコン的なデザインを感じてもらいたい。

良く考えてみたら元画像が無いからわかりにくいっすね。